皆さんは「考える」と「思う」の違いをご存知ですか?
この記事では仕事にも、人間関係にも、恋愛にも、お金のことにも、家族のことにも役に立つ
「考える技術」について教えてくれる本『パン屋ではおにぎりを売れ 想像以上の答えが見つかる思考法』(以下、『パン屋ではおにぎりを売れ』)を紹介します。
何かに行き詰まっている方や、突破力を身につけたい方は、ぜひご覧ください。
どんな本なの?
本の概要
冒頭で触れた「考える」と「思う」は、まったくの別物であると著者・柿内さんは述べています。
「思う」は頭に浮かんでくる、感じること。「考える」は目的のために意識的に思考すること。
引用元:『パン屋ではおにぎりを売れ 想像以上の答えが見つかる思考法』
と当書では説明されていますが、では、「意識的に思考する」とはどういう意味なのでしょうか?
意識的に思考することで、どのように目的にアプローチすることができるのでしょうか?
それでは、ここでタイトル『パン屋ではおにぎりを売れ』に立ち返ります。
このタイトルを見た時、皆さんはどう思いましたか?
これは当書で紹介されている「考える技術」の中でも「ずらす法」という技術を用いた例で、
あえて発想をずらすことで魅力を生み出し、
「パン屋さんがおにぎりを開発したらどんなものができるんだろう」という
期待や新しい価値に結びつける、という思考法です。
このように、「新しい商品(価値)を作る」という目的に対し、
「ずらす法」をはじめとする様々な「考える技術」を使って考えることで、
目的への道筋が見えてきたり、今まで無かった視点で斬り込むことができます。
これが「意識的に思考する」ということであり、「目的を達成するために考えること」なのです。
僕がこの本で伝えたいのは「考えるという行為にはとんでもない突破力がある」ということ。
「考える」は、お金があるなしに関係なく、地位や立場に関係なく、誰でもできるすごい武器なのです。
引用元:『パン屋ではおにぎりを売れ 想像以上の答えが見つかる思考法』
当書ではこの「考える」という武器について、その強さや、
柿内さんがこれまでに蓄積してきた「考える技術」が12種類も紹介されており、
読むだけで
- ロジカル思考力
- 課題発見力
- 問題解決力
- アイデア力
を養うことができます。
一度読めば、一生役に立つ(と表紙にも書かれています)本なので、
ぜひ皆さんにも手に取っていただきたい一冊です。
著者について
著者の柿内尚文(かきうち・たかふみ)さんは長年出版業界で活躍されている編集者で、
現在は株式会社アスコムの取締役編集局長をなさっている方です。
柿内さんが企画に携わった本のうち、なんと50冊以上が10万部以上のベストセラーとなったそうで、
この記事で紹介している『パン屋ではおにぎりを売れ』も例に漏れずベストセラーになっています。
ベストセラーを多数刊行していくうちに、ヒットを出す方法を教えてほしいといろいろな人から聞かれるようになりました。セミナーに出て話をしてほしいと言われるようにもなりました。そして、そのノウハウを本に書いてほしいという依頼がきました。それが、この本です。
引用元:『パン屋ではおにぎりを売れ 想像以上の答えが見つかる思考法』
そして、当書はビジネス書グランプリ2021のビジネス実務部門で第5位に輝いたそうです。
柿内さんはTwitterアカウントを開設されているので、
気になる方はぜひ、多数のベストセラーを手掛ける凄腕編集者の日常を拝見しましょう。
購入したきっかけ
そもそも私がこの本を知ったのは、
会社員時代の先輩が「研修でこんな本を扱ったよ」と教えてくれたことがきっかけでした。
ちょうど手元にメモが無く、タイトルを書き残しておくことができなかったのですが
一度聞いただけで脳に残る印象的なタイトルのおかげで、
のちほど無事に購入し、読むことができました。
タイトルのインパクト・わかりやすさは重要ですね。
当書には考えを深める「キャッチコピー法」についても解説がありますので、
ぜひ注目して読んでいただきたいです。
読了後の変化
思考ファースト
「考えるより行動」はよく言われますし、「Don’t think, feel.(考えるな、感じろ)」は有名な言葉ですよね。
後者は映画『燃えよドラゴン』のブルース・リーの名言ですが、当書ではあえて、
「Don’t feel, think.(感じるな、考えろ)」
と提言されています。
これからの人生をどう生きていきたいか、未来にどうなっていたいか、それを実現させるも、させないも、あなたの思考次第です。
考える前に行動しろ、とか言われても、普通の人には難しい。やっぱり思考を変えることが一番です。人生は思考ファーストで!
引用元:『パン屋ではおにぎりを売れ 想像以上の答えが見つかる思考法』
人生は思考と行動の積み重ねである、と柿内さんはおっしゃっています。
私はこれまで、自分のことを「考えすぎてしまう性質」だと思っていて、
もっと行動に移さなければ意味がないのに!と落ち込んでばかりいましたが、
当書を読んで私の「考える」はインプットに毛が生えた程度だったことを思い知りました。
今後は柿内さんの「考える技術」を活用しながら思考力を磨き、
それを行動に移すことで、なりたい自分・人生に変えていきたいと思います。
シコ練
シコ練は「思考の練習」の略で、柿内さんは日常的に行なっているそうです。
どんな場所でも、どんな会話にも、思考の種は潜んでいます。
たとえば電車内の広告やテレビCMに注目して、より伝わるコピーを考えたり
レストランのメニューを見て新しいメニューを考えたりと、
ちょっとした移動時間・待ち時間でもシコ練をすることができます。
Twitterを拝見していると、なんと、マイナスな場面でもシコ練をしていらっしゃいました。
私も日頃から意識してシコ練に励みたいと思います。
まとめ
「考える」ことは誰にでもできますが、「意識的に考える」ことは少し難しいです。
今回ご紹介した『パン屋ではおにぎりを売れ』には、思考力を育てるためのコツがたくさん詰まっているので
皆さんもぜひ読んで、今後の人生に活かしていきましょう!
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